お通じはあるのにお腹がすっきりしない
2016/02/14
ちゃんと「すっきり」してますか?
便秘で困っている人は多いですが、困っていない人でも、「・・・出てるけど、なんだかスッキリしないのよね・・・」というお悩みも意外と多いもの。
お通じはあるのにいつまでもお腹にガスが溜まったように違和感があってすっきりしないという問題です。
お通じはあるのにお腹がすっきりしないとは、一体どういう状態なのでしょうか。
毎日出ていても「便秘」かも?
そもそも、便秘のはっきりした定義はないそうです。
ただ、日本内科学会 では「3日以上排便がない状態、または毎日排便があっても残便感がある状態」を指しています。
お通じはあるのにお腹がすっきりしないということは、この「残便感がある状態」。
つまり、このすっきりしない感じも、実は便秘の一種なのです。
また逆に、「排便は1日おきだけど、すっきりしてます」という人もいます。
こういう人は1日おきの排便リズムで体に合っているということ。
この場合は、毎日出ていなくても便秘とは言わないそうです。
すっきりしないのは腸内環境が悪いせい
では、どうしてこのような差が出てしまうのでしょうか。
その理由は、腸内環境の差にあるのかもしれません。
腸内環境とは、腸内にすんでいる細菌のバランスのこと。
腸内細菌は、大きく「善玉菌」と「悪玉菌」に分けられますが、善玉菌の数が多い状態を「腸内環境が良い」ということができます。
毎日お通じがあってもすっきりしないのは、悪玉菌が増えて腸内環境が悪化しているせいかも。
悪玉菌は腸内で有害物質を発生させます。これがお腹の張りや、ガスが溜まっている感覚を起こし、すっきりしないのです。
善玉菌を増やすには、ヨーグルトや乳酸菌飲料、チーズや納豆、ぬか漬けなどの発酵食品から乳酸菌をたくさん摂取すると良いでしょう。
便の水分量もカギ
また、すっきりしない人の便は、コロコロで固い場合が多いもの。
健康な便の状態は、柔らかなバナナ状とされていますので、コロコロではすっきりしないのも当たり前。
便の硬さは、含まれる水分量で決まります。
そして水分量の違いは、便が腸内を通過する時間にポイントがあります。
便は、腸管内を肛門へと移動する間に、その水分が吸収されていきます。
つまり、通過が早ければ水分を多く含んだままの柔らかい便に、遅ければ水分が吸収されたカチカチの便になるということ。
暴飲暴食で消化不良を起こし、水分が多いまま一気に出てしまうのが「下痢」、反対に消化に時間がかかってしまい、カチカチになってしまうのが「便秘」とうわけです。
消化に時間がかかってしまう人の場合は、食べ過ぎに注意し、水分はしっかり摂って、便を柔らかくすることを試してみましょう。
せっかくお通じがあるのに、すっきりしないなんてもったいない!
腸内環境を整えることと、便を柔らかくすることを意識して、すっきりお腹を目指しましょう。