結局、ヨーグルトって毎日どのくらい食べたらいいの?
2016/02/28
乳酸菌はヨーグルト任せ?!
仕事や学校、家事、育児など、現代人は忙しい日々を送っている人が多いですね。
忙しいからこそ、毎日の生活を、できるだけ健康に過ごしたいもの。
健康を意識している人は、食生活にも気をつけているのではないでしょうか。
中でも、お腹の調子を整えるヨーグルトを、習慣的に食べる人は多いと思います。
ヨーグルトには乳酸菌がたっぷり。
これで、お腹の調子はばっちり・・・?
本当に、ヨーグルトだけでお腹の健康を保てるのでしょうか。
1日に必要な乳酸菌の量とは
ヨーグルトには、ビフィズス菌などの乳酸菌がたくさん含まれています。
乳酸菌は、腸内の「善玉菌」としてその働きを助け、便秘や下痢をしにいく健康な状態に保ってくれます。
そのために必要な乳酸菌の摂取量は、1日に5000億から1兆個と言われています。
ものすごい数ですが、では、どのくらいの量のヨーグルトを食べれば、便秘などに効果があるのでしょうか。
そもそも、牛乳やヨーグルトなど乳製品は、「乳等省令」という食品衛生法に基づく規格が定められています。
乳等省令で、ヨーグルトには1mlあたり1000万個以上の乳酸菌を含む物、と決められています。
スーパーなどで売られているヨーグルトの多くは、小さいカップで100g前後、大きいパックで400g前後入り。
100gのヨーグルトで、乳酸菌は100億個ほど摂れる計算になりますが、1日に必要な量には、実は足りないということになってしまうのです。
1日に必要なヨーグルトの量は?
とはいえ、乳酸菌はヨーグルト以外の食品にも含まれています。
しょう油や味噌など、発酵させた調味料にも入っているので、意識せずとも摂取しているもの。
それ以外に必要な量を、ヨーグルトだけでまかなおうとすると、1日200〜300g必要と言われています。
これは、小さいカップで2〜3個、大きいカップでも半分は食べなければいけない量。
ヨーグルトが好きな人でも、ちょっと大変な量ではないでしょうか。
また、乳酸菌そのものは、摂りすぎによる悪影響は特にないそうですが、ヨーグルトは脂肪やたんぱく質も豊富。
これらの過剰摂取は内臓に負担をかけますし、ヨーグルトを冷たいまま大量に食べると、冷えなどからかえって体調不良を招くことも。
健康に良いヨーグルトですが、あまり食べ過ぎるのも良くないですね。
乳酸菌はこんな食品にも
乳酸菌は、ヨーグルト以外の発酵食品にも多く含まれています。
前述のしょう油や味噌に加え、納豆、キムチ、ぬか漬け、チーズなど。もちろん、乳酸菌飲料にも豊富に含まれています。
また、善玉菌を増やすには、「えさ」となる食品も重要。「えさ」は、オリゴ糖や食物繊維なので、野菜や果物、豆類を合わせて摂ると効果的です。
ヨーグルト以外にも、バランスよく食べよう
このように、健康のためには、よく言われていることですが「いろいろな物をバランスよく」食べることが大切。
ヨーグルトは体に良く、特に便秘解消に効果の有る食べ物ではありますが、そればかりに頼るのではなく、さまざまな食品をバランスよく食べ、便秘知らずな健康体を目指しましょう!