便秘には腹筋が効果があるとよく聞くけれど・・・
2016/02/01
腹筋は本当に便秘解消効果があるの?
便秘解消にはいろいろなアプローチがありますが、よく聞くのが「便秘には腹筋がいい」です。
でも、実際には腹筋をして便秘が治った!って話聞いたことないです・・・
本当に腹筋は便秘に効くのでしょうか?
腹筋が便通に必要?!
正常な排便には、腹筋の力が関わっています。口から入った食物は、胃・小腸での消化を経て、大腸の「ぜん動運動」という動きで便として運ばれます。
このぜん動運動は自律神経によって行われているので、意識的に動かすことはできませんが、それでも適度な筋力が必要なのです。
また、しっかりといきむためにも腹筋が使われます。
便秘のタイプによっては、筋力不足が原因に
便秘は大きく、腸の機能が弱くなって起こる「弛緩性便秘」、腸の過緊張で起こる「痙攣性便秘」、直腸の反応が鈍くなって起こる「直腸性便秘」、腸そのものの病気などで起こる「器質性便秘」に分けられます。
このうち、もっとも多いのが「弛緩性便秘」で、このタイプの便秘の原因に、腹筋力の低下が挙げられるのです。
女性やお年寄りに多いのは、もともと筋肉が少なかったり、衰えてしまっているから。
また、過度のダイエットで筋肉まで落としてしまうことも原因となるそうです。
やりすぎは逆効果なことも
とはいえ、何事も「やりすぎ」は禁物です。ボディービルダーのように「ガチガチに割れた腹筋」を目指す必要はありません。
それどころか、筋肉が硬くなりすぎることで、逆にうまくいきめなくなったり、内臓の血行が悪くなったりする可能性があり、かえって逆効果になってしまう懸念もあります。
腹筋はそんなに重要じゃない。やるなら気楽に
便秘がひどいときに腹筋運動をしすぎると、腸内に溜まったガスが内臓を圧迫し、気分が悪くなることもあるそうです。
また、「腹筋しなければ!」と追い込むことでストレスをためてしまうと、自律神経に悪影響を及ぼし、便秘の原因になることもあるので気軽に取り組む程度にすると良いそうです。
やっぱり気楽な気持ちでするのが一番効果的!
腹筋というよりも適度な運動が便秘解消をサポート!
何事も「ほどほど」が大切です。適度な運動は、自律神経のバランスを良くして便秘に効果があるとされているので、日常生活で気楽に取り込める程度の運動を心がけると良いでしょう。
腹筋を鍛えることだけで便秘を解消しよう!というのではなく、食物繊維やオリゴ糖を意識的にとったり、朝食後にゆっくりトイレに行く時間をとるなど生活習慣の見直すなど、トータルバランスでスムーズな排便を目指しましょう!