水を飲むと便秘が改善するってホント?効果的な水分不足対策
2016/02/01
便秘の原因は意外にも水分不足?
日本人の多くが、便秘に悩まされているという現代。特に女性は、ほとんどの人が便秘で苦しい思いをしたことがあるのではないでしょうか。
ひとくちに便秘といっても様々な種類がありますが、そのほとんどが食生活や運動などの生活習慣による習慣性便秘と言われています。
そして、その原因が「水分不足」ということも少なくありません。
便秘対策としての効果的な水分補給のやり方を考えてみましょう!
なんで水分不足だと便秘になるの?
人間の体は、体重の約55〜60%が水分でできていると言われています。体重が50kgの人の場合、おおよそ30リットルもの水が、体内にあることになります。
体の中の水分は、消化に使われたり、血液として使われたり、汗になり体温調節をしたりと様々な形で使われます。そして、体内の不要物を尿や便として排出するのにも水分が使われます。
食べ物は口から摂取され、胃、小腸での消化を経て大腸に運ばれます。消化液などの影響を受け、最初は水分を多く含んだ状態の食べ物も、腸管を通っていくうちに水分が吸収され、やがて直腸に届くころ固形化し、便となります。
便通が正常な場合はこのまま排泄されますが、水分が不足していると便の水分も減り、どんどん硬くなってしまいます。
これが停滞することで便秘になってしまうのです。
腸内に長く便がたまっていると、水分は更に吸収され、ますます排泄しにく状態になってしまうという、悪循環に陥ってしまうのです。
1日に必要な水分量
食事から摂る水分のほか、飲み物として摂取が必要な水の量は、およそ1.5〜2リットルと言われています。
そんなにたくさん飲めない!そう感じる人も多いと思いますが、便秘に悩んでいる人は意識的に水分を摂ってみましょう。
どんな飲み物がいいの?
水分補給をする上で、注意するポイントがあります。
それは、コーヒーや紅茶、緑茶などのカフェインを多く含む飲み物は水分補給にならないという点です。
なぜなら、カフェインは利尿作用、つまり水分を尿として排出するのを促す働きがあるため、せっかく摂った水分が大腸に届かず尿として体から出て行ってしまうからです。
便秘解消のための水分補給にオススメなのが、「水」のほかノンカフェインの麦茶やほうじ茶、無糖の炭酸水です。特に炭酸水は、炭酸が腸の動きを刺激する効果もあるので、便秘には効果的です。
また、ジュースや甘い飲み物は、水分とともに糖分も大量に摂取してしまい肥満の原因になることがあるので、控えめにしましょう。
水を飲んでおけばとりあえず間違いなし!
食物繊維を摂るなら特に水分を!
便秘解消のため食物繊維の多い食事を心がけている人は、特に水分を多く摂るようにしましょう。
食物繊維は腸内で水分を吸収し膨らむことで便通を促しますが、水分が足りていないと便が硬くなってしまい、かえって便秘を悪化させることがあるからです。
食物繊維には合わせて水を多く摂るよう意識しましょう。
朝にはコップ一杯の水を
また、朝にコップ一杯の水を飲むことで、寝ていた腸の働きが活性化され、ぜん動運動を促し朝の排便習慣をつけやすくなります。
空腹時のほうが腸の動きは活発になるので、朝食の前に水を飲む習慣をつけると、水分補給もでき一石二鳥となります。
水分をしっかり補給して、おなか快適ライフを手に入れましょう!